M&Aを検討して最初に驚くのが、仲介手数料の大きさです。「数千万円かかると聞いた」「調べたら諦めたくなった」——実際、そういう声をよくいただきます。
この記事では、M&A仲介の手数料がどういう仕組みで決まるのか、なぜ小規模な譲渡ほど割高になりやすいのか、そして「完全成功報酬」という言葉の中身を整理します。
手数料は4種類に分かれている
仲介会社の報酬は、多くの場合いくつかの名目に分かれています。
名目 | 発生タイミング | 性質 |
|---|---|---|
相談料 | 初回相談時 | 無料の会社が多い |
着手金 | 契約締結時 | 成約しなくても返らない |
月額報酬(リテイナーフィー) | 毎月 | 期間が延びるほど積み上がる |
中間金 | 基本合意時 | 成功報酬の一部前払いが多い |
成功報酬 | 成約時 | レーマン方式で算定 |
注意したいのは、着手金・月額報酬・中間金は成約しなくても発生するという点です。「話が流れたのに数百万円払った」という事態は、ここから生まれます。
レーマン方式とは
成功報酬の計算に広く使われているのがレーマン方式です。金額の帯(レンジ)ごとに料率を変え、それぞれを掛けて足し合わせる方式で、金額が大きくなるほど料率が下がります。
ここで見落とされがちなのが、何に料率を掛けるかです。
- 譲渡価格ベース:株式や事業の対価そのものに掛ける
- 移動総資産ベース:譲渡価格に負債を加えた額に掛ける
同じ料率でも、後者は計算のもとになる金額が大きくなるため、手数料は跳ね上がります。借入が多い会社ほど差が開きます。見積もりを比べるときは、料率の数字だけでなく「何に対する何%か」を必ず確認してください。
小規模な譲渡が敬遠されてきた理由
もうひとつ、重要なのが最低報酬です。大手仲介では最低報酬を2,000万円前後に設定していることが珍しくありません。
これは、譲渡価格が1,000万円でも1億円でも、仲介側の工数がそれほど変わらないためです。企業概要書を作り、買い手を探し、面談を設定し、契約書をまとめる——この作業量は案件規模に比例しません。だから最低ラインを引く。合理的ではありますが、結果として譲渡価格1,000万円前後の案件は「割に合わない」として扱われにくくなります。
後継者不在の小規模事業者が多いにもかかわらず、その受け皿が薄いのは、この構造が理由です。
「完全成功報酬」で確認すべき3点
完全成功報酬をうたう会社は増えていますが、中身は一様ではありません。次の3点を確認してください。
1. 本当に着手金・月額報酬・中間金が0円か
「相談料無料」と「完全成功報酬」は別物です。相談は無料でも、契約時に着手金が必要なケースがあります。
2. 最低報酬額があるか
成功報酬のみでも、最低報酬が設定されていれば、小規模な譲渡では実質的に高額になります。
3. 算定基準は譲渡価格か、移動総資産か
前述のとおり、ここで金額が大きく変わります。
スイスイM&Aの場合
当社は、相談料・着手金・月額報酬・中間金をすべて0円とし、成約時のみ費用が発生する完全成功報酬制です。最低報酬額は設けていません。算定基準は譲渡価格ベースです。
これができるのは、大手が扱いにくい小規模の店舗・企業に絞り、少数精鋭で運営することでコストを抑えているからです。詳しい料率と、譲渡金額から概算費用がわかるシミュレーターを料金ページで公開しています。
手数料の見積もりを他社と比較したい、という段階のご相談でも構いません。無料相談はこちらからどうぞ。
